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Web開催 第10回阪神呼吸器フォーラム 7月29日

Web開催 第10回阪神呼吸器フォーラム 7月29日

呼吸器感染症に対する抗菌薬の適正使用~COVID-19の現状と対策を含めて~
東邦大学医学部 微生物・感染症学講座教授 舘田一博先生

前半部分のみ
感染者数・先週今週比の推移(全国・東京4月1日~7月28日)
全国 感染者数 7月1日急増 第5波へ
東京 感染者数  
7月28日感染者数3177人 入院者数 調整中4172人 急増

新型コロナウイルス 7/28 全世界 感染者数 1億9600万人 死者数 420万以上
1日当たりの感染者数 50万人  死亡者数 8000人
日本は 感染者数 85万7799人 死者数 15106人

コロナ感染経路
マイクロ飛沫>>飛沫>接触
新型コロナウイルスは唾液中に高濃度存在 唾液を介して自分のマイクロ飛沫を吸入して感染も

感染伝播 インフルエンザ 面で完全 倍々ゲーム 年間1000万人感染する
     新型コロナ   線で感染 一人が5人に
     そのうちの無症状者1人が5人に(クラスター (3密を介して)  1年半で80万人レベル

無症状者から広がるCOVID-19
軽微な症状からそのようにCOVID-19を疑うか?
倦怠感 体の痛み のどの違和感 鼻水 熱っぽい 寒気
検査体制の基本的な考え・戦略
1有症状者
2無症状者  攻めの検査・・・積極的・戦略的・集中的
   a 感染リスク及び検査前確率が高い場合
     クラスター発生時、医療機関や高齢者施設など
   b 感染リスク及び検査前確率が低い場合
     海外渡航時、スポーツ選手、文化、芸術など
     社会・経済を円滑に維持するため
     一般市民の安心のため

COVID-19検査 PCR検査 唾液でもOK
          抗原検査(定性) 鼻咽頭 鼻腔 〇 自ら鼻に入れて検体出すキットが有用になった
COVID-19発症前後で予測される検査結果
           発症前1週間  発症直後   発症後1週間     2週間   4週間  5週間
ウイルス量     上がり始める   ピークに上昇       ↓ほぼ0に
鼻咽頭PCR    上がり始める    ピークに上昇        陽性続く   やっと0に近くなる
IgG                       やや上がり始め ピークに上昇       しばらく高い
IgM                       やや上がり始め ピークに上昇       急降下していく

2021年 7月23日 コロナ禍での東京五輪の開幕
水際対策 バブル方式 無観客 矛盾したメッセージ・・・・・
バブル方式の限界
出国前に2回検査+日本到着時に検査
国内での活動計画書と誓約書
公共交通機関の利用は原則不可
行動範囲は選手村、競技会場、練習会場に制限
重大な違反があれば参加資格のはく奪
アプリで健康状態を報告
選手・コーチは原則毎日検査
メデイアなど:入国翌日より3日間隔離+4日おきに検査

頻回の検査で迅速察知・・・クラスター進展阻止
東京五輪開催に潜むリスク
1無観客でも・・・協議場外の人流・飲食・お祭り気分
2矛盾したメッセージによる無関心・非協力の増幅
3五輪クラスターによる医療負荷・混乱の増大
4大会中が引き起こす対策強化の遅れ
5東京五輪を契機とした世界的感染者数の増大
 

ワクチン接種が増加しているので
   感染者数が増えても重傷者・死亡者は増えない
   医療のひっ迫は起きない・・・
確かにワクチン接種率は上昇中(7月24日)
   少なくとも1回4500万人(36%) 2回3000万人(24%)
   高齢者の84%が少なくとも1回接種、2回接種64%

  それでも残念ながら、危険な兆候が・・・・・・
COVID-19ワクチン効果
英国 Pfizer+AZ
1日感染者数 接種前と同様に増加してきたが死亡者数いまのところ増えていない
イスラエル Pfizer
1日感染者数も死者数も抑えられている

ワクチンの有効性を左右する要因
1ワクチンの種類による有効性の差(mRNA、ベクター、DNA・・・・)
2発症阻止、重症化阻止、感染阻止
3ワクチン忌避(Vaccine Hesitancy)
4ワクチン接種者にみられる感染・・Breakthrough Infection 
5ワクチン効果の持続と減弱  Duration and Waning
6変異ウイルスの出現 Variant of Concern (VOC)

ワクチン比較             発症阻止   重症化阻止
Phfizer      mRNA       95%       90%
Moderna     mRNA       94%       100%
AstraZeneca  ベクター      67%       100%
J&J      ベクター       66         85
Gamaleya   ベクター       92         100
Novavax   組み換え蛋白    89         100
Sinovac    不活化        100        NA

mRNAワクチン(Pfizer)で誘導される唾液IgA↑→粘膜免疫増加 感染阻止効果
ワクチン接種増えているが・・
東京都 入院患者数の推移   7月28日の入院数は2995人 5月の第4波と同等に・・・
入院の70%以上が50代以下・・・重症者の約50%が50代以下
感染者数の増加で50代以下の重症例の増加が・・・

イスラエルでも約60%でワクチン接種停滞・・米国・英国でも55%前後で停滞・・・
ワクチン忌避(Vaccine Hesitancy)という問題

若い世代のワクチン接種率をどうやって上げるか・・・
1教育・啓発(重症化率とともに後遺症の問題、集団防御効果)
2ワクチン関連の偽情報に対する対策
  政府・自治体・アカデミア・メデイアの連携
3接種率向上のためのインセンティブの創出
   接種できない(しない)人に対する配慮とともに

ワクチン接種者におけるBreakthrough Infection 
米国CDC 2021年1月~4月
 2021年4月30日までに米国で約1億人がワクチン接種
これまでに10262人のBreakthrough Infection が報告
女性63% 平均年齢 58才
無症状27% 入院10%死亡2%
64%が変異ウイルス デルタ型が半数以上

mRNAワクチン接種者におけるBreakthrough Infection 
医療従事者を対象に毎週PCR検査(2020年12月~2021年4月)
完全接種 部分接種(1回もしくは2回目から2週間未満)
         対象人数   感染者  有効性
非接種者    3964人   156人
部分接種    3001人   11人   81%
完全接種     2510人   5人    91%
                非接種者   部分。完全接種
ウイルス量(Log/ml)   3.8±1.7     2.3±1.7
RNA陽性期間       8.9±10.2    2.7±3.0日
症状持続期間       16.7±15.7日  10.3±10.3日
ワクチン打っていればウイルス量も少ないし重症にならない?

変異ウイルス
首都圏  7月26日現在陽性検体に占める割合75%   L452R変異(デルタ型)
ファイザーmRNAワクチン効果
抗体の変異ウイルスに対する中和活性
従来型≒α型(英国) ≧γ型(ブラジル)>β型(南ア) 6割程度におちるが・・・
デルタ型も>β型(南ア) 程度との報告が  十分に効果がある

ウイルスの変異と進化の方向性
12週間に1回の頻度で変異が発生
2どこに変異が入るかはランダム
3Sの受容体結合部位に変異が入ると完成性変化のリスク
4感染性と病原性は必ずしも一致しない
5一般的に広がりやすく、弱度になることが進化の方向性
COVID-19に対する薬物治療
抗ウイルス薬  レムデシビル(ベクルリー:RNA合成阻害剤)
  +
抗サイトカインストーム治療
  +    デキサメサゾン(免疫抑制剤)
        パリチチニブ(オルミエント:JAK阻害剤)

抗凝固薬   低分子ヘパリンなど
 +
重症化予防薬 カシリビマブ+イムビマブ(ロナプリーブリ)
ロナプリーブ ロナプリーブは、2種類のモノクローナル抗体のカクテルであり、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2による感染防止を目的として、リジェネロン社によって創製されました。創薬過程においては、ヒト免疫機能を持つ遺伝子組換えされた、リジェネロン社独自のVelocImmuneマウスによって産生された何千もの完全ヒト抗体、およびCOVID19から回復した患者から同定された抗体が評価されています。 2種類の強力なウイルス中和抗体であるカシリビマブおよびイムデビマブは、ウイルスのスパイクタンパク質の受容体結合部位に非競合的に結合することで、SARS-CoV-2に対して中和活性を示し、ヒトの集団で発生したスパイクタンパク質に変異を持つウイルス株に対しても効果を示すことが期待される
With・Postコロナ時代をどう描くか
まず第5波をできるだけ小さくどうやって乗り越えるか
ワクチン接種率をどうやってあげていくか・・高々60-70%
ワクチン非接種者を中心に繰り返されるクラスター
クラスター連鎖、メガクラスターのリスクは減少
ワクチン証明/検査陰性証明などによる社会・経済の活性化
特異的治療薬(内服)の開発
第五番目のかぜコロナウイルスに・・・・・

 

2021-07-30 05:52:36

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