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Web講演会 1月8日

Web講演会 1月8日

高血圧症におけるエンレストへの期待 東海大学医学部 内科学系循環器内科 教授 伊苅裕二先生
一部のみ列挙
高血圧有病者 2017年 4300万人  高血圧に起因する脳心血管病死亡者数 年間10万人
治療中           未治療
コントロール良  不良    認知あり  認知なし
1200万人 1250万人   450万人 1400万人
 27%      29%      11%     33%

高血圧に起因する主な臓器障害
脳   脳梗塞 一過性脳虚血発作 脳虚血 クモ膜下出血
心臓  狭心症 心筋梗塞 左室肥大 心不全
血管  末梢動脈疾患 大動脈瘤 大動脈解離
腎臓  腎硬化症 慢性腎臓病

高血圧はなぜ悪い?
思いダンベルを持っている ⇒筋肉なら増強(ボディビル)
心臓 高血圧         ⇒心筋筋肉肥大 内腔の閉塞   左室容量へれば1回拍出量低下
                  左室容量  EF(%) 1回拍出量
                    50     100    50
                   100     50     50
                   200     25     50
                   400     12.5    50

高血圧による脳卒中・心血管リスク上昇
120/80を超えた血圧が上昇するほど脳心血管病による死亡リスクが増加
           40-64才(49935例)    65-74才(13707例)   75-89才(3667例)
ハザード比 120/80未満     1          1                1
        120-129/80-84  1.7         2               0.8
        130-139/85-89  1.8         1.7              1.5
        140-159/90-99  3.1         2.5               1.6
        160-179/100-109 5.1        2.6               1.6
        180以上 110以上 約10倍     3.0               1.9

SPRINT研究により120以下の厳格治療が135前後の通常治療より4年観察
主要アウトカム(心筋梗塞、急性冠症候群、脳卒中、心不全、心血管死亡)が27%有意に減少した
メタ解析では75才以上の方がその効果は有意であった
NNT(3年間)=4600÷(354-264)≒50
推定であるが30年の生命予後がある人では本研究の10回分の効果=5名で1名救えるという計算になる
STEP研究 高血圧を有する60-80才の中国人患者
SBP≦130       vs   SBP≦150 
標準治療群 135.3      強化療法群 127.5  主要アウトカム 27%有意に減少 SPRINT研究と同様の結果

血圧レベル別の血管性認知症 (久山町研究)     ADL低下
ハザード比 120/80未満     1             1               
        120-139/80-89  2.2            1.8          
        140-159/90-99  5             1.82         
        160以上/100以上 10             4   

家庭血圧は125/75未満に  (75才以上脳血管障害、CKD蛋白尿陰性では135/85未満に)
仮面高血圧に含まれる病態とその因子
早朝時高血圧 アルコール・喫煙   寒冷 起立性高血圧 血管ステッフネスの増大 持続時間の不十分な降圧薬
夜間高血圧  循環血液量の増加(心不全、腎不全) 自律神経障害(起立性低血圧、糖尿病)
         睡眠時無呼吸症候群 抑うつ状態 認知機能低下 脳血管障害
昼間高血圧  職場・家庭での精神的ストレス  身体的ストレス
2019 JSH 130/80未満 21.3% (≦49才16.9% 50-59才 19.1% 60-69才 22% 70才以上 21.8%)
ナトリウム利尿ペプチド
ANP (心房性ナトリウム利尿ペプチド) 心房 97%
BNP (脳性ナトリウム利尿ペプチド) 心室   77%

ナトリウム利尿ペプチドの活性と代謝
ANP、BNPはナトリウム利尿ペプチド受容体-A(NPR-A)に結合し、細胞内のcGMP濃度を上昇させることにより生物活性を示す。
ANP、BNPおよびCNPはいずれも、細胞膜上のナトリウム利尿ペプチド-C((NPR-C)を介した内在化および分解酵素ネプリライシンによって代謝される

ANP・BNPの多彩な作用
心臓          血管       腎臓         副腎       脳               脂肪組織
心筋肥大抑制      血管拡張    ナトリウム/水再吸収抑制 アルドステロン 交感神経緊張の緩和 脂肪分解
線維化抑制        血管新生   レニン分泌抑制     分泌抑制    食塩嗜好性の低下
心筋アポトーシス抑制

左室弛緩改善
 
サクビトリルバルサルタン 
ネプリライシン阻害作用を有するSacubitrilatに代謝されるプロドラッグとバルサルタン
*バルサルタンの意味 サクビトリルはangも分解しang2上昇させる←それをおさえる効果も

国内第三相試験
     サクビトリルバルサルタン   オルメサルタン 8週間
      200mg  400mg       20mg
SBP    -18.21  -20.18      -13.20
DBP    -7.76   -8.79       -5.91
400mgはいる?
いります  やや半減期が短いので
日内変動で見ると 200mgにくらべて400mgは夜間から明け方の降圧効果が高くなる 
安全性 ほぼ有害事象なし  
アムロジピン5mgに併用試験 200mg併用ありvsなし 8週間
       併用        アムロジピン5mg
   ベースライン 152.4      155
SBP    -19.6           -9.3
            89.2       90.1
DBP     -9.2           -4.0    安全性 ほぼ有害事象なし 

2022-01-09 08:29:41

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