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Kampo Online Seminar 1月19日

Kampo Online Seminar 1月19日

見ためで決まる「運動器の漢方」―知っておきたい基本処方―東京浦田病院 整形外科部長 冨澤英明先生  
前半のみ一部列挙
例 両大腿骨骨折 手術+処方 テリパラチド
フォルテオ、テリボン(テリパラチド)の作用機序:骨粗しょう症治療薬
 骨は骨形成(骨が新しく作られる過程)と骨吸収(骨が壊される過程)を常に繰り返しています。
 骨粗しょう症ではこの骨の代謝バランスが崩れています。そこで、骨粗しょう症治療薬ではこの骨代謝のバランスを正常な状態へ近づけるように作用します。骨吸収(骨が壊される過程)を抑制する強力な薬は存在していましたが、それまで骨形成(骨が新しく作られる過程)に作用する強い薬はありませんでした。そこで登場した薬が副甲状腺ホルモン(PTH)製剤であり、フォルテオ、テリボン(一般名:テリパラチド)。骨を新しく作る細胞として、骨芽細胞という細胞があります。テリパラチドはこの骨芽細胞に働きかけることで、骨形成を促します。その結果として、骨粗しょう症を治療することができます。
 副甲状腺ホルモン(PTH
副甲状腺ホルモンがあります。副甲状腺ホルモンは骨吸収を促進することで、血中のカルシウム濃度を上げます。血液中のカルシウム濃度の上昇は、骨に存在するカルシウムが血液の中に溶け出すために起こります。これらの副甲状腺ホルモンの作用のため、常に副甲状腺ホルモンが分泌されていると骨吸収が促進されます。普通に考えると、骨吸収を促す副甲状腺ホルモンが骨粗しょう症治療薬になることは考えられません。しかし、副甲状腺ホルモンの投与方法によっては骨密度を上昇させることが分かっています。その方法とは、「断続的に途切れ途切れで副甲状腺ホルモンを投与する」という方法です。一時的にのみ副甲状腺ホルモンの濃度を高めると、その逆に骨形成の促進が観察されます。
フォルテオ、テリボン(一般名:テリパラチド)の作用機序
副甲状腺ホルモンには「骨芽細胞を増やす作用」や「骨芽細胞の自然死抑制」などの作用もあり、この骨形成促進作用のみが引き出されたと考えられます。つまり、骨芽細胞の数が増えるため、骨形成が促進されます。
このように、断続的に投与することによって「血液中にカルシウムが溶け出す作用」よりも「骨芽細胞が作られることによって、骨形成が促進される作用」の方を引き出すことを可能としました。
フォルテオは1日1回投与する製剤であり、テリボンは1週間に1回投与する製剤という違いがあります。
 なお、骨粗しょう症治療薬であるフォルテオ、テリボン(一般名:テリパラチド)は投与量を多くしたり投与期間を長くしたりすると、それに応じて「骨肉腫の発生確率が高くなる」ということが、ラットを使った実験で明らかになっています
運動器では
漢方=血流改善薬のイメージ
疼痛部位 足りなければ入れる 溜まっていれば流出する
血流が悪い人
糖尿病 メタボ 肥満 栄養失調 痩せ 胃腸障害 人工透析 動脈硬化・・・etc
痛みが長引くときのイメージ
組織の損傷→  痛み →慢性疼痛に 
血流障害 修復×
回復を促す漢方薬で後押し、西洋医学は温める薬がない 冷えていたいには限界が
2つの血流
血          血虚
=血が滞る       =血が乏しい
イメージ        血管低形成 
うっ血 高血糖など   動脈硬化・狭窄。閉塞
(血流ドロドロ)
急性期         慢性期

外傷急性期周術期
炎症 熱感 侵害受容性疼痛 
   水疱

血に関する3処方
通導散 105  打撲         皮膚の打撲
桂枝茯苓丸 25 打撲症        病状の病名
治打撲一方 89 打撲による腫れ及び痛み 

部位を選ぶ
表層部       →    深層部
皮膚  筋関節 腱付着部   骨

1浅層   筋・関節 皮下 皮膚  通導散 105
2中間層  神経 血管       
桂枝茯苓丸25 打撲症
3深部    骨          
治打撲一方 89 打撲による腫れ及び痛み 
                  深いほど痛い

外傷における最近のスポーツ医学の考え方
Protection 安静 保護
Elevation 挙上
A vold And anti-inframatory drug 抗炎症剤を避ける
Compression 患部の圧迫
Education  患者教育
&           急性期↑  アイシングも控える
Load  荷重開始    亜急性期↓
Optimism  楽観的に考える
Vascularrization 循環系の改善
Exercise   運動

血 鬱血がある病態 鬱血しやすい体質の第一選択薬
桂枝茯苓丸25
骨周囲―深部のうっ血にー
治打撲一方 89
痛みが長引いて困る打撲=骨にいっている?
骨に及ぶ打撲 骨挫傷 骨膜下血腫 骨折 骨周囲の腫れ
筋膜を圧迫する血腫
骨折時滑膜は血が滞る→激痛

例 79歳 胸部打撲 肋骨多発骨折  湿布禁止 治打撲一方 89
  早期骨折はNSAIDs禁止 治癒を阻害 JBJS2012年において
組織の損傷→  痛み →慢性疼痛に 
血流障害 修復×← 治打撲一方が血流改善 修復〇

回復を促す漢方薬で後押し
治打撲一方 89の処方のコツ
外傷機転があれば(新旧問わず) いつからでも開始
処方期間 骨折安定期まで 2-3週間をめどに
うっ血を助長させない 冷やすのはほどほどに

例 尾骨骨折
  3カ月前に受傷 痛みが続く
  他の意思でフェルビナク外用薬(湿布) 治らない →中止
  治打撲一方89 処方 3週間  痛み改善

例 80歳 腰痛
 軽く転倒した 臀部だ撲 尻餅はついていない
 椎体の叩打痛なし
 変性した椎体間 椎間関節の骨挫傷 L4とL5
  治打撲一方89 処方 3週間  痛み改善

骨損傷の第一選択薬  治打撲一方89
 骨挫傷から骨折迄 骨膜に損傷 深いところの血腫
 
+高齢者の筋性腰痛
八味地黄丸をベースに
附子 深部 冷えを改善
疲労・倦怠感 坐骨神経痛 腰痛に 
老化の諸症状に 疲れやすい 足腰痛い 尿の出が悪い 温度調節がだめ

例 84歳 腰痛+歩行困難
 足先がひえてたまらない 八味地黄丸7 
 骨粗しょう症による骨折治癒に有効 テリパラチドとの併用で効果が・・

2025-01-19 17:32:41

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