血糖プロファイルから考える2型糖尿病薬物療法 ‐新たな作用機序を臨床でどう活かすか‐
東邦大学医学部 先進糖尿病治療講座 教授
日本人にとって1stあるいは2ndラインの経口糖尿病薬はDPP4阻害剤?それともSGLT2阻害剤?
DIVERSITY‐CVR
対象患者 各群170例 計 340例
A群:ダパグリフロジン投与群
原則、本研究では一日一回朝食後に服用することとする。 ダパグリフロジンは5mg/日から投与を開始し、投薬8週以降にHbA1c 7.0%以上の場合には、原則、10mg/日に増量する。
B群:シタグリプチン投与群 原則、本研究では一日一回朝食後に服用することとする。 シタグリプチンは50mg/日から投与を開始し、投薬8週以降にHbA1c7.0%以上の場合には、原則、100mg/日に増量する。
24週で観察
評価の項目
1 3項目の複合エンドポイントの達成率 (HbA1c7%未満 ・体重3%の減量 ・低血糖(レベル2)の回避)
A群:ダパグリフロジン投与群 24.496% B 群:シタグリプチン投与群 13.8%
2 最終14日間リブロ測定 24週の血糖日内変動の変化量
MAGE SD CONGA(2h:2時間ごとの血糖変動)CONGA(6h)CVグルコース
A:ダパグリフロジン投与群 ‐14.9 ‐6.0 ‐5.5 ‐9.0 1.0
B:シタグリプチン投与群 ‐22.9 ‐8.6 ‐9.5 ‐13.2 ‐1.4
3BMIごとの両群のTIR(70〜180mg/dL)70%以上の達成率
BMI 23-25 25-30 30以上
A:ダパグリフロジン投与群 72.2% 80.5% 85.7%
B:シタグリプチン投与群 91.9% 72% 52.9%
どちらにもいいところが
SGLT2阻害剤は体重減少効果や肥満群でのの血糖プロファイルの改善も
DPP4阻害剤は体重減少は起こさないが血糖プロファイルの改善効果はSGLT2阻害剤より勝る(肥満症例は?)
イメグリミンについてのまとめ
単独投与症例では食後高血糖を大きく改善、空腹時血糖への影響は少ない
他剤(DPP4阻害剤など)との併用療法では空腹時血糖値も有意に改善
食後のインスリン分泌は血糖依存性に刺激するがそのAUCは大きくない
DPP4阻害剤との併用例では全日血糖プロファイルを改善することがCGMで確認された
(IMAGINE研究)
既存の食後血糖改善薬のイメージとはことなり、病歴約13年のインスリン症例でも平均HbA1C低下のプラセボ比‐0.6%の効果を示している(TIMES3試験やクラスター研究)
イメグリミンの投与によりBBTのボーラスインスリンを離脱できる症例も相当数認められた
(ステップダウン研究)
*IMAGINE研究
当院通院中の2型糖尿病患者(20-80歳 平均年齢約71歳)
DPP4阻害剤単独で3か月以上でHbA1C6.5-10%でコントロール
されている患者にイメグリミン2000㎎/日を上乗せして16週治療 13例で検討
CGMのデータ TIR や TITR(70〜140mg/dL)は有意に改善
65%→90% 46%→71%
食事負荷試験でも負荷後血糖値が有意に改善
0‐180 C-ペプチド/血糖 のみ有意に改善
ΔAUC 0-30分 0-60分のグルカゴンが有意に減少
*TIMES3試験
16週時点のHbA1c変化量(ベースラインからの低下量) 空腹時血糖
プラセボとインスリン併用 イメグリミンとインスリン併用 有意差なし
‐0.03% ‐2.75 ‐0.63% ‐11.40
有意差あり
*インスリン使用者でのクラスター解析
ベースのHBA1Cが高いひとが効く また病歴が長くBMIが小さめ 最も高齢にグループにも効く
座長 河盛隆造先生 イメグリミンの作用機序 topics
阪大第一内科糖尿病研究室の大大大師匠は8〇才?になられてもまだお元気で迫力は相変わらずで、座長とツイミーグの講演会を新しい研究を報告されて、しめられました
ダブルトレーサー法を用いた経口ブドウ糖負荷試験によるイメグリミンの糖代謝改善作用の機序の検討 SISIMAI研究
食後インスリン分泌増加 GLP-1やGIPが増加した グルカゴンは有意に抑制されなかった
肝臓・骨格筋・脂肪組織
高インスリン正常血糖クランプ検査
肝臓インスリン抵抗性 1st step 内因性糖産生抑制率1 st step 血中インスリン濃度
骨格筋インスリン抵抗性 2st step 糖消失率 2st step 血中インスリン濃度
脂肪組織インスリン抵抗性 1st step FFA抑制率 1st step 血中インスリン濃度
肝臓ブドウ糖産生率 有意に抑制
筋ブドウ糖取り込み率 有意に増加
脂肪組織 FFA放出率 有意に抑制
酸化アルブミン値 血液中の遊離システインとジスルフィド結合した状態で、酸化ストレスの指標として重要
24.4%→21%と有意に改善した 酸化ストレスの改善




2026-05-29 04:31:13
| コメント(0)