CKMを知っていますか?‐1
佐賀大学医学部循環器内科准教授 田中敦史先生 東京大学医学部腎臓内分泌内科特任講師 三村維真理先生
CKM症候群とは何か?
CKMとは、C(Cardiovascular) 心血管K(Kidney) 腎臓 M(Metabolic) 代謝(肥満、糖尿病など)
近年の研究でこれらは密接に関わり合い、一つの大きな負のサイクル(症候群)を作っていることが明確になり、お腹周りの脂肪(肥満)が増えると、インスリンの効きが悪くなり(代謝異常)、それが血管を傷めて血圧を上げ、さらに腎臓に負担をかけます。ボロボロになった腎臓はさらに心臓に負担をかけという、 負のドミノ倒し が体の中で起こる
CKM症候群の5つのステージ
ステージ0:リスクなし 健康的な状態
ステージ1:過体重・肥満
お腹周りの脂肪が増え、血糖値が少し高くなり始めている段階
ステージ2:代謝リスク因子と腎臓病の兆候
高血圧、糖尿病、脂質異常症、あるいは慢性腎臓病(CKD)、メタボリックシンドロームと診断された段階
ステージ3:無症候性のCVD (無症候性のASCVD、無症候性の心不全)
自覚症状はありませんが、検査(心エコーや検査数値)をすると、心臓の筋肉が厚くなっていたり、動脈硬化が進んでいたりする段階
ステージ4:心血管疾患の発症
心不全、心筋梗塞、脳卒中、心房細動、PADなどを実際に発症してしまった段階
10年間の心血管イベントリスクはCKMリスクプロファイルにより異なる
CVDリスク ASCVDリスク 心不全リスク
DM8%+総コレステロール240 6.8% 4.5% 2.7%
+UACR20㎎/g異常orGFR50 9.7 6.3 4.4%
+UACR300㎎/g異常orGFR30 24.2% 12.6 15.5%
CKMにおける腎臓の位置づけ
心臓 ポンプ機能低下と血管障害が直結
↑↓ ↓↑
膵臓(代謝) 腎臓
糖尿病・肥満による 単に悪くなる臓器でなく、
影響が波及 代謝異常や心血管ダメージを
最早期に警告するセンサー
肥満はなぜ腎臓を傷めるのか?
肥満 → 1腎臓が頑張りすぎる
内臓脂肪の蓄積 腎血流増加、糸球体過剰濾過、糸球体内圧上昇
2炎症や代謝異常が起こる
インスリン抵抗性、RASS活性化、アデイポカイン異常
3脂肪が腎臓を直接痛める
腎周囲脂肪・脂肪毒性によるポドサイト障害
↓
糸球体の障害
病理所見 糸球体肥大 2次性FSGS ポドサイトの脱落・密度の低下
臨床所見 蛋白尿 多くは緩徐に進行 高度蛋白尿を示す例もある
DKDと肥満関連腎臓病の違い
DKD 肥満関連腎臓病
腎臓 主に糖尿病 主に肥満・内臓脂肪
初期 典型的にはアルブミン尿、過剰濾過 蛋白尿、過剰濾過
病理 糸球体基底膜肥厚、メサンギウム増加など 糸球体肥大、2次性FSGS
共通点 肥満 高血圧 RASS、過剰濾過 同じ
実臨床 両者が重なっていることも多い 糖尿病がなくても起こる
肥満関連腎臓病を見逃さないための視点
1肥満患者で糖尿病がなくても蛋白尿があれば鑑別にあげる
2eGFRは糸球体過剰濾過のため早期のeGFR低下は隠れることがある
3ネフローゼ域の蛋白尿でも浮腫・低アルブミン血症を伴わないことがある
4体重管理は治療の基本であり、減量により蛋白尿の改善が期待できる
5確定診断には腎生検が必要なことがある。診断困難な場合や進行例では早めに腎臓専門医につなぐ
腎臓は2つの数字でみる
eGFR(腎機能の全体像)
工場全体の生産能力
弱点 代償機構が働くため、ダメージが蓄積しても初期には低下しにくい
eGFR単独では、腎臓の真の状態を過小評価するリスク
アルブミン尿(血管障害・心血管のリスク)
個々のフィルター(糸球体)の漏れ、SOSのサイン
強み eGFRが正常な段階から異常を示し、早期DKDと心血管リスクを直接的に警告する
早期介入のための重要なマーカー
早期のアルブミン尿の段階から介入する価値が大きい
血糖コントロールだけでは不十分
血糖値 アルブミン尿の意味
血圧 微量アルブミン尿の減少 脂質 単なる腎臓の数値ではなく、全身の血管内皮機能障害
の直接的なサイン(微小血管雨漏り)
体重 推奨されるアクション
これらの4因子を同時に管理ことで 糖尿病・高血圧患者には必ず年1回以上UACR測定を実施
アルブミン尿を減少させ、CKMの連鎖を断ち切る 早期発見の意義
早期にとらえれば、心血管イベントを未然に防ぐ手が打てる
eGFRは値ではなく傾きを見る
腎臓専門医への紹介のタイミング
eGFR<45で一度専門医との併診を検討
かかりつけ医の先生方 (基礎的アプローチ) 腎臓専門医(特化型アプローチ)
生活習慣の指導(食事・運動) 腎機能低下の原因精査(非典型的の鑑別)
きめ細やかな血圧コントロール 高度な腎保護治療の導入と調整
日常的な血糖(糖尿病)管理 腎性ン貧血や骨ミネラル代謝異常などの合併症の管理
患者との継続的な信頼関係構築 必要に応じて多職種介入のコーディネート
1肥満患者では、糖尿病がなくても尿を測る
2腎臓はeGFRとアルブミン尿で診る
3異常があれば早めに介入し、専門医につなぐ




8月19日ー10日の甲子園
霞ヶ浦(茨城県)が強い あの中京の好投手はあっさり攻略?台風の目かも?次の相手 鳴門渦潮の横投げ投手もいいので
どう攻略するか楽しみ
横浜は別格(沖縄尚学寄せ付けず)やはり優勝候補No1
天理は勝ったがエースの制球力が・・・
私の推しの5チーム 天理〇英明◎聖隷クリストファー✖ 長崎日大〇 あとは三重に期待
2026-08-11 09:19:12
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