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Docpedia臨床(Web)ショートレクチャー 8月25日

Docpedia臨床(Web)ショートレクチャー 8月25日

RAA阻害剤の出口戦略 2026年Ver 東北大学病院 高血圧・内分泌内科 講師 長澤将先生
現状 RAA阻害剤は中止され過ぎている
RAA系の中止率は脅威の50-80% 
良かれと思って止めた結果、心血管イベントが増えているかも?
高K血症への恐怖が本来救えるはずの命を奪っていないか?

定説1 Cr上昇は全部で30%ルールで診る
ARB追加でベースライン10%以内の上昇は善である
これは腎機能悪化ではなく糸球体の働き方改革
過剰な濾過圧を下げ、腎臓を休ませている証拠(initial dip)
30%を超えたら、脱水・NSAIDs、腎動脈狭窄を疑う
ここからSGLT2阻害薬、MRAを入れていくと10%ずつ上がる(ことがある)
あらかじめ患者に話しておく

定説2 Kの信号機管理
K<5.5  青 自身をもって継続、食事指導も最小限で
5.5‐5.9 黄色 粘り時 ロケルマ等のK吸着薬を検討
K≧6   赤   原因検索を優先 
*ロケルマがある今、kが理由でRAA系を止める時代は終わった?
STOP-ACEi試験が教えてくれたこと
CKDG4-5でRAA系を止めても、eGFRの低下速度は変わらない
つまり、腎臓を、守るために止めることにエビデンスはない
 例えば、2か月程度腎代替療法までの時間が延びることよりも、うまく腎代替療法に入るという感覚があったほうが良い
 透析になっても人生は、続くから、それを見据えましょうと話す

むしろ中止によるMACE(心血管イベント)の増加が懸念
*腎不全が進むほど、RAA系は心臓を守る薬になる
・・・・ とはいえ透析患者ではMRAは予後改善しなかった

演者の本音 本当の中止基準は何か?
カリウムよりも患者を診て、血圧を見ろ
収縮期血圧110mmHg以下=撤退 スキップの検討ライン
他の降圧薬(CCB等)を減らしてもRAA系を残す価値があるか?
蛋白尿が出ているならロサルタン12.5㎎でも粘る価値がある

警告 その何があったらは正しいか?
何か(高K)があったら困るからというが、何か(中止)をしても何か(心不全)あったらは考えていない
*そもそも安定している人はそれほど高k血症で困らない。心不全など臓器障害などが出ると問題になる
 その心不全を起こすのは何?
数字(K値)ではなく、患者(予後)を診るのが医師の役目
*現時点ではARB+SGLT2阻害剤までは非専門医の範疇
 次のガイドラインではMRAまでが非専門医の範疇になるだろう

専門医へ送る「紹介のボーダーライン」
130%以上のCr上昇が、原因除去(脱水等)後も続く場合
2k吸着薬を使ってもk=6がコントロールできない場合
3血圧110以下でRAA系を維持するのに不安を感じる場合

減塩食 東北大学病院 高血圧・内分泌内科 講師 長澤将先生
血圧の定義
血圧=心拍出量   × 末梢血管抵抗
    ↑          ↑
    
減塩         RAA系 カルシウム拮抗薬 α遮断薬
    利尿剤
    βブロッカー

本当は一番してほしいこと
禁煙
減塩
運動習慣
できれば減量(ライフスタイルの変化でも効果あり)

なぜ減塩?
食塩感受性という概念
塩分(ナトリウム)を多くとると、体は血液中のナトリウム濃度を一定に保とうとして、水分を体の中にため込みます。この流れで血圧が上がります。
1体内の水分量が増える2血液の量(循環する血液)が増える3心臓から送り出される血液が増え、血圧が上がる
通常は腎臓が余分なナトリウムを尿として出し、血圧はもとに戻ります。しかし食塩感受性の人はこの調節がうまく働かず、ナトリウムや水分をため込みやすいため、血圧が上がりやすくなります。

食塩感受性を決める要素
遺伝 加齢 肥満 糖尿病 CKD など
減塩について
日本の平均塩分摂取量 10g強
高血圧ガイドライン 6g/日
WHO 5g/日

具体的にはどんな話をしていますか?
焼きそばは避けましょう *つゆを残してちょうせいできない
汁ものは回数を半分にしましょう *漬物、キムチなど
食べ過ぎは塩分摂取も多くなるので、食べ過ぎない指導もかなり有効

豆知識
血圧が高い人ほど効果的
高齢者ほど効果的
RAA系を良く効かせるには減塩が有効
1g減塩で1-2mmHgの降圧? →無理しない

減塩指導まとめ
血圧手帳と連動する(降圧薬しているのに血圧はからないのはNG)
客観性を持つために尿中Na/Crなどを活用
栄養状態と相談しながら行うこと、運動との組み合わせも有効

 *推定一日食塩摂取量の算出には
随時尿ナトリウム 随時尿クレアチニン 年齢 身長 体重 の情報が必要です。
※ クレアチニンは筋肉量により変化するため、体重、身長、年齢による補正が必要です。
食塩摂取量の評価を繰り返し行うことで、保健指導などが適切に行われているかを判断することができます。

2026-08-26 05:33:42

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