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Web講演会 9月3日

Web講演会 9月3日

クリニカルイナーシアを解決せよ~循環器内科医師が考えるマンジャロ導入のポイント~
愛知医科大学医学部内科学講座循環器内科講師  後藤礼司先生

一部のみ列挙
日本の心筋梗塞は減っていない
ST上昇心筋梗塞(STEMI)
2019年   44347件 → 2024年 46952件  5年で5%増

コロナ禍を経て死亡率はさらに伸びている
2019年   2583件 → 2024年 3083件   5年で5.4%から6.2%へ  19.4%増
1日本の血圧コントロールは不良
 コントロール良好者 韓国やヨーロッパは50%前後 日本は30%未満
2達成率2-3割の脂質低下療法
3糖尿病では血管イベントリスクが倍増
 HBA1C と総死亡率      心血管疾患死亡との関連
 HBA1C 6.5%以上 1.72倍   2.75倍
2型糖尿病のアルゴリズム
Step 1:インスリンが必要かどうかを判断
Step 2:肥満の有無で薬を選択

日本における肥満の定義:BMI 25kg/m2以上
日本における内臓脂肪蓄積を示す腹囲の基準:男性 85cm以上,女性 90cm以上
肥満がある方(インスリン抵抗性が強いタイプ)
 → 体重減少やインスリン抵抗性の改善を目指す薬 例:SG LT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、ビグアナイド薬など
肥満がない方(インスリン分泌不足が主なタイプ)
 → インスリンの分泌を助ける薬を中心に 例: SU薬、速効型インスリン分泌促進薬(グリニド系)など

Step 3:安全性の配慮
Step 4:併存症やリスクに応じた“追加の効果”を重視

心不全のある方 → SGLT2阻害薬
心血管疾患のある方 → SGLT2阻害薬 または GLP-1受容体作動薬
慢性腎臓病(CKD)のある方 → SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬

Step 5:生活背景や費用も考慮
どんなに良い薬でも、続けられなければ意味がありません。
通院しやすさ、薬の飲みやすさ、副作用、費用など、

その方のライフステージ、ライフスタイルに合わせた「現実的で続けやすい治療」が大切です。
GLP-1受容体作動薬を積極的に使用すべき5つの臨床シナリオ
1肥満症
2閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
3心血管イベント
4心不全(HFpEF)
5慢性腎不全

治療の今の柱
心不全患者   ARNI MRA βブロッカー SGLT2阻害剤     糖尿病合併患者 非ステロイドMRA GLP-1RA
虚血患者    ARB/ACEi βブロッカー スタチン 抗血小板薬  肥満症合併患者 SGLT2阻害剤 GLP-1RA
*チルゼパチド 世界初のGIP/GLP-1受容体作動薬
GLP‐1 
食事摂取量の減少                       インスリン分泌の増加      胃内容排出の遅延
食嗜好の変化                          グルカゴン分泌の減少

 ↓                                ↓               ↓
 脳             脂肪組織              膵臓              胃
  ↑               ↑                ↑
  エネルギー代謝の制御   グルコース取り込みの増加     健康成人       
 制吐作用           中性脂肪貯蔵の増加       インスリン分泌の増加
GIP                               グルカゴン分泌の増加

体重関連におけるGIPとGLP-1の生物学的役割
GIP受容体およびGLP-1受容体は脳の領域を含む体の多くの部位に存在し 、食欲と満腹感を調節した
GIP受容体は脂肪組織にも存在して脂肪代謝を調節した (In vitro ラットで)

*内因性GIPと長時間作用型GIPR(チルゼパチド)アゴニズムの比較 
食後毎にインスリン分泌亢進   チルゼパチドでは薬理学的濃度でGIP伝達が持続的に活性化している
    GIP分泌亢進  
食後及び食間・空腹状態における内因性、チルゼパチドのGIPRアゴニズム
脂肪蓄積(内因性、TZP)
  GIPRアゴニズム                GIPRアゴニズム
   食後                    食間 空腹時

↓  脂肪細胞へ栄養素取り込み ↓        ↓脂肪細胞からの栄養素放出↓
膵臓           脂肪組織        膵臓           脂肪組織
グルコース依存性    TG加水分解       グルコース非依存性   脂肪分解
インスリン分泌     FFA 取り込み      インスリン分泌     FFAやグルコース放出
            Glucose 取り込み

内因性GIPは、食後状態でのみインスリンとともに脂肪細胞に直接作用し、脂肪細胞への栄養取り込みを
促進し、脂肪蓄積をもたらす
チルゼパチドは食後時間より空腹状態の時間の方が長いため脂肪分解をおこす
血糖管理のを含めた治療のQuality Upが必要
血糖変動指標と冠動脈における壊死性プラークの関係  血糖変動が大きいほど壊死性プラークの割合は高い
                          重症低血糖は血管疾患のリスクを増加させる
チルゼパチドは血糖変動を小さくする(低血糖なしに)
2023年ADA 糖尿病のスタンダード治療
糖尿病合併症の低減
1血糖管理 2血圧管理 3脂質管理4心血管及び腎臓にベネフィットがある製剤
 生活習慣の改善及び糖尿病教育
*マンジャロの副作用
消化器有害事象 用量依存 多くは軽度から中等度 一過性
       5㎎   10㎎  15㎎ 
悪心     12%   15%  18%
下痢     12%   13%  17%
嘔吐     5%    5%    9%
便秘     6%    6%    7%

2026-09-04 05:56:47

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