感染症最前線~外来診療に活かす最新エビデンス~ 大阪公立大学大学院医学研究科臨床感染制御学教授 掛屋弘先生
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インフルエンザは4週連続で増加し、1万2000例超 定点当たりの報告数は沖縄県(10.34)が最も高く 注意報レベル
COVID-19も前週比2318例増加して、8000例にせまっており、流行に警戒
感染性胃腸炎 前週比446例増と3週連続で増加した
手足口病も 前週比589例減と7週連続で減少した
日本では基本的に
冬 ノロウイルスなどウイルス性胃腸炎
春 ロタウイルス
夏 細菌性胃腸炎 食中毒
*ノロウイルス 冬季胃腸炎、集団発生の中心
サポウイルス ノロに類似した胃腸炎 小児施設内集団発生に注意
ロタウイルス ワクチン導入後、疫学が大きく変化
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希少なノロウイルスGIX.1による集団発生 26名 主な症状 嘔吐 88.5%下痢 38.5% 発熱 38.5%
入所者 17名 施設従事者 9名
通常の流行の主体はGI/GII GIXの検出は極めて少ない
なぜ重要? 希少な遺伝子型でも、閉鎖環境ではヒト‐ヒト伝搬によりアウトブレイクを形成しうる
→詳細な型判定と継続的な監視が必要
新型コロナウイルス感染症の流行状況
年に2回夏と冬に流行する感染症ですが、今年の夏の流行は少ない、一方高齢者にとっては
COVID-19入院患者届出数(2026年1~3月)
50‐59歳 400前後
60‐69歳 850前後
70‐79歳 2400前後 70歳以上が主
80歳以上 4200前後
高齢者のCOVID-19肺炎後は退院後1年まで身体機能低下(70歳代 11% 80歳代 42.5%)
高齢者にはワクチンと抗ウイルス薬を
新型コロナウイルス 年間死亡率
2022年 47648人
2023年 39000前後
2024年 38000前後
2025年 21497人
新型コロナウイルス感染症は日本人の死因の8位、死者の9割は高齢者
COVID-19の外来患者の対応
病院や診療所においてCOVID-19が疑われる患者の外来受診は適切な対策を取ることで患者間の伝播やスタッフの伝播を抑制することが可能である
すべての有症状患者はマスクを着用して来院してもらう
COVID-19にのみ適用される特別な対応は不要であり、屋内の換気を十分に行うこと、受診者の咳エチケットを中心とした感染予防を行う。
環境や物品の頑固な清掃は不要であり、患者の在院期間を極力短くするよう努める
新型コロナウイルス感染症診療の課題
抗ウイルス薬が対象者にうまく届いていない
治療薬の有料化に伴い、抗ウイルス薬を投与される患者が減少
ワクチンに対する国民の意識の低下
↓
ワクチン接種率の認知率
2024年定期接種 60.3% 2025年定期接種 29.5%
ワクチンを接種する人が減れば、重症化する人は増える
早期診断と抗ウイルス薬の想起投与は重症化後遺症をを低減できる可能性がある
重症化リスクの高い患者
65歳以上
基礎疾患 (管理ができていない)
がん CKD 糖尿病 肥満/喫煙歴 心疾患 脳血管疾患
肺の病気(COPD/間質性肺炎/気管支拡張症など)運動不足 肝臓病 妊婦
ワクチン接種状況 酸素飽和度 臨床症状
↓
薬検討
トピックス1 新型コロナの入院費が出来高請求→DPC包括へ
トピックス2 ゾコーバーが暴露後予防の適応追加
高齢者を守るCOVID‐19ワクチン戦略
2026年秋の最新株対応ワクチンの定期接種を強く推奨する
↓
1COVID‐19は高齢者にとって今なお重要な感染症である
2疾病負荷はインフルエンザと同等、あるいはそれ以上である
3COVID‐19は冬だけでなく夏にも流行する
4最新株対応ワクチンは特に入院・重症化・死亡予防に意義がある
5したがって2026年秋の高齢者へ定期接種を強く推奨する
なぜ高齢者にワクチンが強く推奨されるか?
年齢を重ねることによる免疫力の変化
免疫老化
免疫応答低下
胸腺退縮 慢性炎症 T細胞の集団の変化(ナチュラルキラー細胞↓)代謝異常
ワクチン
ファイザー モデルナ 第一三共 明治 武田
mRNA mRNA mRNA レプリコン 組み替えワクチン
オミクロン株XFG オミクロン株XFG オミクロン株NB1.8.1 オミクロン株NB1.8.1 オミクロン株XFG
インフルエンザ
8月31日~9月6日
大阪府内で79%増 定点あたり報告数 1.38 市内 1.46
流行期に入り、大阪市西部2.00 大阪市北部1.65
高齢者におけるインフルエンザの注意点
インフルエンザ罹患
生理機能の全般的低下による
異物排出の遅延 喀痰排出能の障害 誤嚥
↓
肺炎の合併
基礎疾患の増悪
認知症の発症増悪
2026/2027シーズンのワクチン
A型株
A/スイス/6849/2025 H1N1pdm09亜型
A/ミシガン/105/2025 H3N2亜型 サブグレードkに属する株
B型株
B/東京/EIS13-175/2025 ビクトリア系
インフルエンザTopics
経鼻ワクチン(2歳-18歳)
高用量不活化ワクチン→次年度に持ちこし
mRNAワクチン開発中
高齢者の呼吸器感染症ワクチン
新型コロナワクチン インフルエンザワクチン 肺炎球筋ワクチン RSウイルスワクチン
mRNAワクチン
不活化ワクチン 不活化ワクチン 不活化ワクチン 不活化ワクチン
165歳以上 165歳以上 165歳以上 60歳以上の高齢者
260歳~65歳 260歳~65歳 260歳~65歳
慢性高度心・腎・呼吸 慢性高度心・腎・呼吸 慢性高度心・腎・呼吸
機能不全者等 機能不全者等 機能不全者等
定期接種 定期接種 定期接種 任意接種
↑
次のシーズンは高齢者に
は高用量不活化ワクチン
を推奨(75歳以上は定期接種)




2026-09-27 05:06:45
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