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WEB講演会10月2日

WEB講演会10月2日

患者の未来を考えてたTD2 1st Line治療のアップデートー糖尿病診療に関わる医師が知っておきたいSGLT2阻害剤の適正使用
春日井市民病院 糖尿病内分泌内科部長 岡田由紀子先生

糖尿病治療目標
1993年 DCCT       
血糖を厳格にコントロールすれば糖尿病の合併症を抑制できる  HBA1Cを指標に血糖管理
2008年 ACCORD
低血糖リスクのある厳格な血糖管理は心血管リスクを拡大して危険 低血糖を起こさない血糖管理
2015年 EMPA‐REG OUTCOME
糖尿病治療薬であるのも関わらず併存疾患の治療効果を証明 併存疾患治療を意識した血糖管理
血糖管理だけでは患者を守れない時代へ
2014年SGLT2阻害剤 エンパグリフロジン
             HBA1C
24週で10mg       ‐0.56%
    25mg       ‐0.84%
シタグリプチン 100mg ‐0.57%    有害事象特になし

尿量    10mg   25mg 
1日目  834ml/日  1076ml/日
7日目  135ml/日  108ml/日     脱水は1日目のみ注意

BMI23以上で糖尿病患者は循環器疾患発症リスク増大
23-23.9 3.6倍
25-26.9 4.3倍
27以上  4.0倍

最終体重変化量(エンパグリフロジン)
        全体体重変化量
65歳未満    ‐2.97kg   BMI20未満はほぼ体重減少なし
65-75歳未満  ‐2.96kg   BMI20未満はほぼ体重減少なし
75歳以上    ‐2.85kg   BMI20未満はほぼ体重減少なし

2015年 EMPA‐REG OUTCOME
3PMACE     相対リスク14%減少
全死亡率         32%低下
心血管による死亡     38%低下
心不全入院        35%低下    心血管リスクのアウトカムのリスク低下

2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム
インスリン適応かどうか判断
HbA1Cの目標値を個別に判断

STEP1 肥満症の有無を確認
    
 非肥満に配慮した薬剤選択
    BMI≧25 男性33% 女性 22.3%

STEP2 薬剤安全性への配慮
   
低血糖 腎機能低下症 心不全
STEP3 Additional benefitを考慮
  慢性腎不全    心不全      心血管疾患
 
 SGLT2阻害剤   SGLT2阻害剤   SGLT2阻害剤  
  GLP-1受容体作動薬         GLP-1受容体作動薬

STEP4 患者背景(認知症や経済力など)
糖尿病診療のリスク層別化管理
慢性腎臓病
2015年EMPA-REG OUTCOME試験
2型糖尿病

腎症発症                      相対リスク 39%低下
腎症の進行(Cr倍増、腎代替療法、腎疾患による死亡)       46%低下
eGFR slopeの安定化

2型糖尿病患者の平均的eGFR slope -1.8ml/min/1.73m2/年
-5ml/min/1.73m2/年を超える急速な低下群は2型糖尿病の13.1%

SGLT2阻害剤はeGFR slopeの安定化 1A
尿中Alb、eGFRを定期的に測定すべし
慢性心不全
糖尿病と心不全
慢性心不全者の5年生存率は50%程度とされている
65歳以上の糖尿病患者が心不全を発症した場合の5年生存率は12.5%とさらに低い
症候性心不全(ステージC,D)に移行した場合、根治は望めず致死性の高い疾患である
糖尿病治療薬には心不全発症予防・進展阻止が期待できる、SGLT2阻害剤やGLP-1受容体作動薬
フィネレノンなどがあり、高リスク群に適切に投与される必要がある

症状のないステージBをどうやって早期発見するか?
心不全予防に関するステートメント (ステージA/Bにおける診療フローチャート)
ステージA 心不全リスク             ステージB 前心不全
高血圧、動脈硬化性疾患 糖尿病       心臓の構造的機能的異常(EF<50%、左室肥大、弁膜症、
CKD 肥満など                陳旧性心筋梗塞、心房細動など)BNP高値

少なくとも1年1回BNPまたは         循環器専門医との連携
NT-proBNP測定                少なくとも1年に2回BNPまたはNT-proBNP測定   
 ↑      ↓      ↓       ↑

 BNP<35 または      BNP>35または   
NT-proBNP <125       NT-proBNP >125

 
できるだけ下記の項目確認
症状       易疲労感  倦怠感 息切れ  発作性夜間呼吸困難 前屈呼吸苦
身体所見     ラ音 3音 頸静脈怒張 下腿浮腫 体重増加(>2㎏)  
胸部レントゲン  心胸郭比拡大 肺うっ血 胸水貯留
心電図      心房細動 異常Q波 左室拡大など

              ↓
ステージB 前心不全で上記所見あれば
ステージC 症候性心不全の可能性があり、心エコーなど精査のため原則循環器専門医を紹介し、心不全
治療の速やかな開始を考慮

糖代謝異常者における循環器の診断・要望・治療に関するコンセンサスステートメント2026
2型糖尿病における心不全予防・治療
BNPまたはNT‐proBNPを計測
35以上    125以上

   ↓
No 

ステージA      ステージB       ステージC.D
心不全の高リスク→  前心不全 無症候  → 有症候性心不全
              ↓           ↓
            心エコー検査   →   循環器専門医コンサルと
                    機能的構造的異常あり

2型糖尿病における心不全予防・治療
             生活習慣改善と危険因子に対する介入
                     ↓
             個々の病態に適した糖尿病治療薬の選択

                       ↓
心不全ステージ                    心不全ステージ
  A/B                          C/D

    ↓                          ↓        
ASCVDの既往あり   アルブミン尿を伴うCKD      SGLT2阻害剤を含む
または複数の古典的      ↓             標準的心不全治療薬
危険因子あり        RAS系阻害剤        
↓           ↓       ↓
SGLT2阻害剤      SGLT2阻害剤⇔フィネレノン

 

2026-10-03 04:45:49

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